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オリンピックリフティングを教わってきた

パーソナルトレーニングを受けること自体が目的ではなく、前から興味があって習得したい内容がたまたまパーソナルトレーニングという形式で学ぶ機会となったので、初体験ということもあり、その感想。

 

・トレーニングの王道

オリンピックの重量挙げ。クリーンジャーク、スナッチがやりたいのである。これらの種目をやることによって得られるメリットっていうと、爆発的パワー、全身の連動性、バランス能力、柔軟性の向上とまでくるんだから、ストレングス&コンディショニングの真髄を極めし種目と言っても過言ではない。

 
というわけで、やらない理由が見つからないクリーンジャーク、スナッチだが、そこまで言われている割に普及してないというのも周知の事実。大きな理由の一つがテクニックの問題。引き上げて押し上げるという複合的動作が故に一朝一夕ではマスターし難いのである。見様見真似で勝手にやるのも危険で、相応のスキルを持つ人が(指導する側にも)少ないので、どりゃーってリフトアップが成功しようがしまいが気兼ねなくバーベルを床に落とせるプラットフォームがあっても設備の持ち腐れなんだろう。というか、それくらいの広さがあったら、まずは普通にフリーウェイトのエリアを拡充してくれよって思うだろう。というわけで、オリンピックリフティングに挑戦したくても一般の人が利用できる施設なんて、都内においてはごく限られた場所にしかないのが現状だ。
※画像はセッション時の光景を再現したものです。
 
・信頼の証 NSCA-CSCS
いずれの種目もオリンピックリフティングというカテゴリーに括られる。(NSCA公式サイト参照)実を言うと、NSCAが特に推奨しているトレーニングがクリーンジャーク、スナッチといったオリンピックリフティングなのである。
 
そこで、あるツテによってオリンピックリフティング指導が得意中の得意と思われるトレーナーの方に指導して頂くことに。
 
トレーナーにも色々なタイプがあるが、その方はNSCA-CSCSをお持ちでアスリートの競技力向上に特化したトレーニング指導者ということなので、今回のわたしの目的に適った指導をして頂けるに違いない!と期待大。
・実際にやってみて難しかったところ
まずはクリーンから教わるわけだが、その前にまずは基本中の基本、自体重でのスクワットから指導はスタート。まあ、これくらいはね…。これが正しくできたら、次はフロントスクワット。バックスクワットと違い、肩の前方に棚を作ってバーベルを保持する。NSCAのHPでお手本の動画を何度も見て、こんなふうにやるのだなと素人なりに予習をしてきたものの、ここで早くも苦戦。

やべ、肩と手首の柔軟性が…orz

肩の上でシャフトを安定して保持するために「手はあくまで補助です」と、トレーナー方のお手本は肩から上腕が平行がそれ以上に高い角度の姿勢。上の画像は、努力目標限界のわたしです。小指がかかってない…。

キャッチの姿勢に関しては、肩で棚を作り安定してシャフトを乗っけて保持できるように徹底して指導を受けた。

 

教わった理想のフォームと比べるとオリンピック選手の試技の方がよっぽど肘が下がっていて脇も開いているくらいなのに…ここは何度も注意されたのであった。おかげで肩も手首も柔軟性が改善されてフォームはいくらかマシに。

▼鎖骨にタコ

いかんせんシャフトが鎖骨に当たって痛い。重さを足していくごとに痛みは顕著に感じるようになってきて、どうしてもそこを庇おうとフォームにも影響が。なので対策を講じることに。

 

▼ピストバイク用のフレームパッドを巻き巻き

 スクワットパッドだと分厚過ぎるが、これだと丁度いい。

 

練習はプレート装着無しのオリンピックシャフトを使ってハングクリーンからスタートしたが、軽過ぎてかえってやりずらいなんてことも。肩や手首の柔軟性が低いと、ある程度重さを足してやった方がキャッチするコツは掴みやすいと思う。

▼ちなみにグリップはフックグリップで

何度もキャッチの練習を繰り返す。

 

しっかり膝はパラレル…つまり太ももが地面と平行になる位置までしゃがんでキャッチ。

 

股関節と足首の柔軟性が高いほど、素早く潜り込め尚且つ安定した体勢でシャフトを受けることができる。

 

私の場合、スタンスが広くなりすぎて、つま先も外を向きがちな癖が。それだと膝を痛めやすいので直していきましょうと。     

 

・現在は、慎重に重量を上げていきながら

当面は正しいフォームを意識して体重と同じだけの重量をキャッチするのが目標。

 

実を言うと…私の呑み込みが悪いせいでこれまで数回のセッションを経て教わったのはクリーンまでなのである。 しかも財布の事情などもあり、一旦指導は見合わせている状態だが、また近いうちにジャークそしてスナッチを教えてもらいに行く予定だ。というわけで、いつか必ずジャークとスナッチ編を。