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NSCA−CPT 受験レポート③

試験対策講座を受けてからというもの、模擬問題集とその解説・解答の冊子に繰り返し目を通すだけで挑んだ試験本番! 楽勝ムードが一転…

 

 都内某所の試験会場にて。席に着くなり、他の受験生の方々と同様に私も最後の悪あがきとして、教科書と問題集のページを適当に捲っていたのですが、周りを見渡して、ふと気付きました。私が持参した分厚い教科書や問題集とは明らかに表紙のデザインもページの厚みも違う本を持っている人がいます。私以外の受験生が全員とまではいかなくとも、結構な人数です。

 

・動揺

自分も持っている教科書類の新版と旧版ぐらいの違いであれば、すぐに見分がつきます。

 

ひょっとして、専門学校生やスポーツクラブ在職者の受験生だけに配られたマル秘の書なのか!?だとしたら、ずるい! 卑怯だ!

 

よっぽど持ってる人に見せてくれるよう頼もうかと思ったんですが、試験開始直前の緊張感漂う会場の空気がそうさせてくれません。

 

・試験開始

結局、それが気になってしょうがないまま、試験開始となりました。この時点でだいぶ集中力を削がれています。 

 

試験は4つの選択肢から解答を選ぶマークシート方式で制限時間は3時間。最初の35問は映像を見せられ、それに関連する問題となっています。

 

一番最初に、こんな感じで出題するから試しにマークしてみっていう練習問題から始まって、順調に解答していきます。5問目まで進んで、自分の中での正解率は100%。

 

しかし、重大なミスを犯していることに気付きました。

 

じつは最初の練習問題の解答を本題の1問目の解答欄にマークしていて、となると、その後の問題の解答も順繰りでズレていっているわけです。当然、問題の内容と解答の選択肢に矛盾を感じたから間違いに気付いたんでしょうが、きっかけとなった問題の内容はもう覚えていません。とにかく慌てていたので。

 

今から流すのは練習問題ですからね〜と注意する試験監督の話を、誰が間違うねんwwwwwwて思いながら聞き流してました私。見事にやりおりました。

 

・巻き返しへ…が、しかし

次々と映像が流れて出題される問いに答えながら、間違えて記入した分も同時に直していきます。それは後でやればいいじゃんって思いきや、問題は映像の中で読み上げられたきり、どんどん先へ進んでしまうので、忘れない内に書き直すしかないんです。頭をフル回転させてやりました。それはもう試験後に熱が出たぐらいに。

 

ようやく映像から出題される35問が終了し、残りの115問は自分のペースで解いていけばいい訳です。この問題、試験対策講座で解説してたや〜ん 簡単、簡単wwwwwwて、スラスラ解いていく予定のはずが…どの問題も難しく、さっぱり分からない。これが正解だと確信を持てないで解答した問題がいくつもあり、おまけに1問づつ解くのに時間をかかり過ぎて、180分もの試験時間で全問解くのが精一杯。見直す時間も気力も残されていませんでした。全体的に手応えを欠いた出来となり、最初から最後まで、試験対策講座による恩恵を実感することは無かったっていう…

 

・漂う敗戦ムード

とりあえず終わった。どっと押し寄せて来た疲れのせいか、答案が回収され、他の受験生が退席していく中、しばし呆然としていました。

 

受験を決意してから、これにかけた時間と労力と費用…払った代償の大きさを考えると、かなりの痛手です。冗談無しに運転免許の試験以来の大一番でした。やるだけのことはやりました。もういいです。再挑戦も無いです。これはこれでおしまいにします。正直こうなることは考えてなかったけど、もともと一発勝負のつもりだったので、気持ちに区切りはついてます。

 

・結果を知ろうにも

NSCA-CPT出願条件の一つに下記の事項があります。

 

・出願時に有効なCPRおよびAEDの認定を保持していること

※出願時にCPRおよびAEDの認定を保持していない場合は、受験日の1年後までに、有効なCPRおよびAEDの認定証のコピーを提出すること。認定証のコピーをご提出いただくまでは、試験の合否結果をお送りいたしません。(!)

 

CPR、AEDの認定っていうのは救急法基礎講習のことなんですが、私はこの条件を満たさないまま受験し、もはや結果などどうでもいい心境になっていたので、この期に及んで、講習を受ける予定すら決めていませんでした。受験日の1年後まで、まだまだあるし…なんて思いながら、まだはっきりと結果を知るような気分じゃなかったからなんだと思います。

 

・受験日から半年経って

ようやく講習を受け、認定証のコピーを提出。

 

数日すると、合否の結果が送られてきました。

 

 

合格してました。

 

郵便受けからはみ出して投函されている封筒の厚みで確信しました。

 

驚きましたし、そりゃ嬉しくもありましたが、なんで合格できたのか不思議でなりませんでした。とりあえず、四苦八苦しながら解いた問題の答えが、あれで合っていたという事なのでしょう。

 

もっと結果を早く知るべきでした。試験日から間を空けて気持ちも落ち着いた上で知るんじゃ、せっかく合格しても喜びも半減するでしょうし、落ちたにしても込み上げてくる感情の幅は違って感じられるんでしょうから。潔く結果を知ろうしなかったばかりに、どうやら損したようです。

 

・最後に

結局、動揺させられました試験会場で見かけた謎の書物に関しては分からずじまいです。

 

ここでの一部の受験対策講座に関しての記述ですが、あくまで試験中に私個人が感じた本音です。まさか本気で試験の出題内容を事前に公開してもらえることを期待して受講した訳ではなかったのですが、実際に試験を受けてみて、参考にならかったと感じました。ちょっとは試験の内容に即したカリキュラムを組んで頂かないと、「受験対策」の意味が無いんじゃないかと思います。

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    小林 (金曜日, 15 5月 2015 02:08)

    ここの受験レポートを参考にし、CSCSに合格できました。
    このブログは本音が書かれていて面白かったです(笑)
    業界関係者ではないのにCPTを取得するなんてスゴイですね!
    僕の場合、CSCS受験を考えていたので、CPTはNE★TAで取得しました。

    NE★TAはCPT以外にたくさんの資格を作り過ぎなので
    信用を落としているような気がします・・・。
    マイティ☆タロー さんのNSCA-CPTという選択は正しいような気がします。

  • #2

    進路迷路 (木曜日, 25 6月 2015 11:19)

    大変失礼と捉えられるかもしれないことをお聞きします。
    結局はあの分厚い本をただひたすら暗記するだけということでしょうか?

  • #3

    小林 (日曜日, 28 6月 2015)

    基礎力のある人なら分厚い本を読まなくても合格できます。
    僕は一回読んだだけで合格できました。試験に出そうなところ、苦手なところ、興味はあるけど初めて知ったことなどは、暗記しました。普段からきちんとトレーニングしている人、普段からちゃんとしたトレーニング関連の本をたくさん読んでいる人であれば合格できると思いますよ。
    僕の場合は、あの分厚い本より、普段の自分のトレーニングやトレーニング関連書の多読がかなり役立ったように思います。

  • #4

    Yasuko (月曜日, 02 11月 2015 06:42)

    CPTの資格取得を検討していてたどり着きましたが
    こちらのリポートは大変参考になりました。ありがとうございます。

    謎の書物、多くの方が持っていたとしたら
    こちらではないでしょうか?
    http://www.amazon.co.jp/dp/4469265195